たとえば、健康いきいき職場づくりを現場社員にどう伝えるか、という点では、この活動自体が自分自身の働きやすさにつながること、また悪い点の指摘をするのではなく、良い点を見つける活動であることを伝えていくことが大切です。また、現場社員が行動計画の遂行担当者になる場合が多いですが、その負担感をなくすためには、行動計画の成果を他部署も含めた場で発表したり、事業所長の表彰などを設定したりして、良い取り組みを認める場を設けることも工夫の一つです。
働く人を取り巻く事業環境が必ずしも順風満帆で、満たされているとは言えない中においては、組織の内側にある健康いきいき職場づくりの活動自体が、働く個人にとって「やりがい」につながり、その職場の一体感を醸成することにつながることが示唆されています。メンバー各社の取組事例からは、健康いきいき職場づくりの直接的、間接的効果が見えてきています。
また、川上憲人先生（東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野 教授）より、最新情報の提供として、労働安全衛生法改正についての現在の状況と、対応方法について講義をいただきました。本法案がどのようになるかはまだわかりませんが、いずれにせよ、これを一次予防のために活用すること、また継続的に続けるための工夫の必要があることなどを教授いただきました。
次回はいよいよ第7回、最終回です。
第1期の最終回は、第2期の第2回と合同で実施します。
健康いきいき職場づくりを組織的に展開されたい、その糸口を探している皆様、具体的に始めている中、展開方法にアドバイスをお求めの皆様、他社の事例を多く得られたい皆様、どうぞ、第2期Active Work Place研究会へご参加ください。
http://www.ikiiki-wp.jp/pickupinfo/tabid/89/Default.aspx?itemid=27&dispmid=439