ニュース

2021年01月05日

第1回Active Work Place研究会(第8期)を開催しました!

2020年12月24日(木)に第1回Active Work Place研究会(第8期)をオンラインで開催しました。東京大学川上憲人教授、慶應義塾大学島津明人教授、第8期の皆様にお集まりいただきました。
第8期初回となる今回は、川上先生ならびに島津先生より健康いきいき職場づくりの基本についてご講義いただいた上で、各参加組織の皆様より現状における課題や問題意識についてご発表いただきました。

講義 「健康いきいき職場づくりとは」
東京大学大学院 医学系研究科 川上憲人教授

 冒頭、「生産性」と働く人の「ポジティブな心の健康」をつなげて捉える視点が国際的に拡大しているとご紹介いただきました。
 健康いきいき職場づくりでは、「①過重労働やストレスの防止、②従業員のいきいきの向上、③職場の一体感の向上を通して、活気ある人と組織の実現を目指す」ということをご解説いただきました。
 加えて、「①ポジティブなメンタルヘルスの実現を目標とすること、②職場の強み(社会的心理的資源)に注目すること、③メンタルヘルスを経営として取り組むこと(インターセクター・アプローチ)」が健康いきいき職場づくりの特徴であるとのことです。
 そのほか、健康いきいき職場づくりの8つのステップ、健康いきいき職場のアセスメント・指標、企業での取り組み事例などをご紹介いただき、理論的かつ実践的な講義となりました。

講義 「ワーク・エンゲイジメントと組織・個人の活性化」
慶應義塾大学 総合政策学部 島津明人教授

 冒頭、これからのメンタルヘルスは、「弱みを支える」ことに加え「強みを伸ばす」ことが求められるとご提言いただきました。そのキーワードとなるのが、「ワーク・エンゲイジメント」であるとのことです。
 ワーク・エンゲイジメントとは、①仕事に誇り(やりがい)を感じ、②熱心に取り組み、③仕事から活力を得て活き活きしている状態を指します。ワーク・エンゲイジメントが高いほど、長期的なパフォーマンスや心身の健康度が高いことが明らかにされているそうです。
 そのほかにも、職場におけるポジティブ感情を生み出すコツや、良好な生活習慣の重要性、ワーク・ライフ・バランス、コロナ禍における取り組みの意義についても最新の知見を踏まえて幅広くご解説いただきました。


各組織のご発表

 参加組織の皆様より、「本研究会への参加理由や組織課題」についてご発表いただきました。ご発表後には、各組織のご発表に関して、川上先生・島津先生を中心に意見交換を行いました。

 1社目のご発表では、心理的安全の場づくりや、コミュニケーション、エンゲージメントが課題であるとし、「コロナ禍を"契機"として捉え、新しい働き方を模索し、実践していきたい」とお話しいただきました。

 2社目のご発表では、社員のヘルスリテラシーを高め、安全衛生を徹底したうえで社員の健康づくりを強化することが今後の取り組みの基盤であるとし、「コロナ禍でのワークスタイルの変化に合わせたアクションを起こしたい」とお話しいただきました。

 3社目のご発表では、"無関心層"にあたる従業員へのアプローチを行うことや、事業所の全体を捉える視点を持つことが課題であるとし、AWP研究会を通して「コロナ禍による変化を含め、前向きに取り組んでいくための新たな視点を獲得したい」とお話しいただきました。

 4社目のご発表では、高ストレス職場への対応や職場環境改善、生活習慣改善のための組織的なアプローチを課題としており、「新しい働き方における従業員への支援について考えていきたい」とお話しいただきました。

会員ログイン

ユーザー
パスワード
ログイン

会員制度とご入会

ご入会に関するご質問

個人情報保護方針

メールマガジン登録