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2017年08月04日

第5期Active Work Place研究会がスタートいたしました!

去る7月6日、第5期となるActive Work Place研究会がスタートいたしました。5年目となった本研究会ですが、昨今の働き方改革や健康経営の流れを受け、参加企業様の活動内容も活発になってきています。ネガティブメンタルヘルスの対応から一歩進んで、根本解決のためにポジティブメンタルヘルスをという方向性を出されている企業がほとんどでいらっしゃいました。今期のメンバーの特徴として大手製造業が多いことも関係しているかもしれません。

今期はプログラムもリニューアルし、全8回を約1年かけて一緒に学んで参りたいと思います。1年後、メンバーの皆さんがどのような活動を考えられ、実践されていくのか、今からとても楽しみです。

第1回は、テーマをそのまま「『健康いきいき職場づくり』の基本」として、そもそもの考え方を学びました。冒頭、東京大学 大学院 教授の川上憲人先生より、「健康いきいき職場づくりとは」のご講義をいただきました。川上先生からは、健康いきいき職場づくりが提唱されて5年を超え、その間に様々な企業、職場で実践された事例からのコツやポイントが伝えられました。例えば、

・成功事例の特徴は、理論そのままやるのではなく自社流に解釈して実施していること

・ワーク・エンゲイジメントだけがポジティブ心理学ではなく、各社が自分たちに合う考え方を取り入れるべき

・健康いきいき職場づくりの活動は「ひっそり」やらず、きちんと周知することが大切

・ストレスチェック制度は法令順守のためだけではコストパフォーマンスとしてもったいないので、その目的以外で使うことが大事。ストレスチェックをやるだけではストレスは下がらない

などなど、随所でコメントをいただきました。

■冒頭の川上先生講義風景


その上で、参加者の皆さんから、事前課題(参加動機や組織の現状等)について自己紹介を兼ねてご発表いただきました。今回ご参加の企業様では、いわゆる二次予防、三次予防のメンタルヘルス施策は内容の質も伴いしっかり実施されていました。またポジティブなメンタルヘルスを目指すことが、働き方改革や健康経営といった昨今のテーマともつながっており、活動の成果を認識できるようにされていました。

続いて午後からは、本年4月より北里大学に転じられ、教授職に就任された島津明人先生より、「ワーク・エンゲイジメントと組織・個人の活性化」についてご講義をいただきました。島津先生からは、ワーク・エンゲイジメントとワーカホリズムの違いについて研究成果を踏まえたご説明をいただきました。またワーカホリズムと腰痛とが関係しているなど、意外なつながりを最新の研究からお伝えいただきました。また、ワーク・エンゲイジメントを高めるための手段として、ジョブ・クラフティングという手法や良い休息の取り方等について、研究成果を基にご説明いただきました。



■北里大学島津先生の講義風景

さらに今回からは、健康いきいき職場づくりを実際に組織内でうまく展開されている企業様をお招きし、「先進企業事例」としてご紹介をいただきました。今回ご登壇いただいたのは、第3期メンバーであるDIC株式会社 埼玉工場様です。同工場では、いち早くポジティブメンタルヘルスに取り組まれています。その取り組みが認められ、昨年は管轄の埼玉労働局より奨励賞を受賞されています。当日は、推進者の地木楽輝明様にお越しいただき、労使一体、組織一丸となったポジティブな取り組みについてご紹介をいただきました。

本編終了後には、お集まりになった皆さんと、会場内で簡単な懇親の場を設け、和やかな雰囲気の中で第1回を終了いたしました。

既に各施策が充実されている第5期の企業様ですが、これから新たにどう手を打っていくか、面白い展開になりそうです。これから1年間、皆様どうぞよろしくお願い致します!


■和やかな雰囲気の懇親会 

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