ニュース

2021年08月06日

2021年7月8日開催 定例セミナー「健康いきいき職場づくり最新実践事例~組織で回すPDCAサイクル~」サマリーをアップしました!

2021年7月8日(木)、定例セミナー「健康いきいき職場づくり最新実践事例~組織で回すPDCAサイクル~」を開催しました。本セミナーはオンラインで実施され、約40名の方々にご参加いただきました。
今回は、組織・個人の健康や活力の増進、さらには企業価値を向上させるための活動をPDCAサイクルに基づいて行っている組織(Active Work Place 研究会参加組織)にご登壇いただきました。
3社の事例共有および専門家による講演、ディスカッションを通して、Withコロナ/ポストコロナの健康いきいき職場づくりの実践方法について検討しました。

慶應義塾大学 総合政策学部 教授 島津明人 氏
「健康いきいき職場づくりの今日的意義」

 冒頭、コロナ禍によって働くことにまつわるさまざまな課題が顕在化してきた」とし、オンライン化やテレワークなどの働き方には「利便性と弊害の両方があることを理解する必要がある」とご提言いただきました。家族・仕事・教育などさまざまな分野での格差が広がっているほか、人間の持つ心理的欲求(自己決定理論:①有能さ、②自律性、③関係性)が満たされにくい状況にあるとのことです。

 テレワーク中心の働き方がもたらした変化については、3点挙げてご解説いただきました。
 第一に、いきいきと働くことのできる人(ワーク・エンゲージメント)と、そうでない人(ボアアウト)の差が広がっていることをご指摘いただきました。
 第二に、仕事と家庭の境界があいまいになることで、片方で生じたストレスがもう片方へ伝播しやすくなっていること、さらに働く場所や休み方の見直しが起きていることをご指摘いただきました。
 第三に、職場とのつながりはオンライン中心であることから、家族やコミュニティとのつながりや「第3の居場所」の重要性が増してきていることをご指摘いただきました。

 いままさに「"同じメンバーが同じ場所で同じ時間に働く"という前提からの解放が起きている」とし、「隷属的労働から主体的朗働を目指していくためにはどうしたらよいか、検討すべき段階にある」とご提言いただきました。


株式会社ニチレイ(第6・7期 Active Work Place研究会 参加組織)
人事総務部 ニチレイ健康推進センター 大塚 美千子 氏
「ニチレイグループの健康経営」

 ニチレイグループでは、2015年度に人事総務部内に健康推進グループを設置、2016年に健康宣言を行い、健康経営銘柄選定などの取り組みに着手してきたとのことです。
 健康宣言:「おいしい瞬間を届けたい」、その想いを大切に、ニチレイグループで働く一人ひとりの健康づくりに取り組みます

 ニチレイグループでの健康いきいき職場づくりの取り組みとして、3点ご紹介いただきました。
 第一に、昨年度より「マインドフルネスの取り組み」(希望者向けマインドフルネス教室)を進めているとご紹介いただきました。
 第二に、人事総務部内で「働きがいチーム活動」を行っているとご紹介いただきました。オンラインヨガ教室、オンラインランチ、お仕事紹介かわら版作成、ある日の1枚(出社した方々の様子を撮影・掲載)などの取り組みを実施とのことです。
 第三に、ニチレイ健康推進センター内でYammerでのトピックス発信などの取り組みを行っているとご紹介いただきました。

 これらの取り組みは、他部署と連携する機会となったほか、コミュニケーションの活性化、ファシリテーション力の向上、メンバー間での目線合わせにつながったと実感しているとお話いただきました。一方で、負担感が増えた人がいることや、個々人の参加へのばらつきがあったこともご紹介いただきました。
 今後も、「少しずつできることから、チームで楽しみながら、トライ&エラーで取り組んでいきたい」とお話いただきました。


積水化学工業株式会社(第2・5期 Active Work Place研究会 参加組織)
人事部 厚生・健康支援グループ 健康推進室 荒木 郁乃 氏
「積水化学グループのいきいき職場づくり」


 積水化学グループでは、2017年に健康推進室を設立し、2019年に健康宣言を行い、健康経営銘柄選定などの取り組みを進めてきたとご紹介いただきました。
 ●健康宣言:すべての従業員のWell-Beingを達成し、多様な人材がいきいきと働ける職場づくりを目指します

 「健康いきいき職場づくり」にあたっては、ストレスチェックの集団分析結果の活用をベースとしながら活動を展開してきたことをお話いただきました。
 まず、集団分析結果のフィードバックに関する工夫(グループ平均との比較)や、集団分析の「読み方」ワークショップの実施などの取り組みをご紹介いただきました。
 さらに、集団分析結果に基づく職場環境改善として、管理監督者向け研修・一般社員向け研修・「いきいき職場づくり」ファシリテーター養成研修・意見交流会を開催したことをお話しいただきました。

 ハイリスク職場(総合健康リスクの高い職場)に対しては、生じている課題を特定し、狙いを定めたアプローチを行っていることをご紹介いただきました。課題点・改善点の抽出にあたっては、事前アンケート・職場巡視・話し合いを組み合わせて実施しているとのことです。



三菱電線工業株式会社(第7期 Active Work Place研究会 参加組織)
管理部 総務・法務室  吉岡 道彦 氏
経営企画部  渋谷 直樹 氏
「三菱電線工業株式会社の健康経営」

 2020年に健康宣言を行い、各拠点にウェルネス推進事務局を設立し、健康経営に関する各種の取り組みを進めているとのことです。
 ●健康宣言:「従業員の安全と健康をすべてにおいて最優先する」という企業理念・行動規範のもと、多様な個性の尊重とチームワークを大切にし、従業員とその家族の心身の健康保持・増進に向けた取り組みを推進します

 取り組みの合言葉は「スモールチェンジ」とし、フィジカル面・メンタル面・環境面への働きかけを行っているとのことです。
 例えば、フィジカル面に関する「食の取り組み」として、健康診断結果を踏まえてオフィスでの野菜販売や自販機飲料へのカロリー表示などを行っているとのことです。
 また、メンタル面に関する「職場改善活動」として、ストレスチェックの集団分析結果に基づくワークショップを行ったことをご紹介いただきました(部課長がポジティブな問い/テーマを設定し、全従業員でワークに取り組む)。
 そのほか、東京本社の事務所リニューアルにあたっても「従業員にとって”自分ごと化”」できるよう、リニューアル前の従業員アンケートや説明会の実施、工事状況の紹介などを行ってきたとのことです。

 今後の課題としては、従業員への健康に関する啓もう活動や、運動の習慣化、ES調査やストレスチェック結果活用をさらに進めていきたいとお話しいただきました。


質疑応答

 質疑応答では、参加者の皆様からいただいたご質問をもとに、活発な議論が行われました。
 「職場内での各種取り組みを進めていくためのコツ」については、島津先生より「どのように皆を巻き込み、"自分ごと化"してもらうかが重要。皆で職場を作っていくのだというポジティブなメッセージを発信することができると、同じ方向を向きやすい」とお話しいただきました。
 そのほか、「ストレスチェックやアンケート等のデータ活用」「テレワーク下での取り組みの難しさ・工夫点」などについてディスカッションしました。


グループでの意見交換

 その後、ブレイクアウトルーム機能を用いて、グループでの意見交換を行いました。
  グループワークでは、「ストレスチェック結果に関する個人へのフォロー」「健康保険組合との健康経営についての連携」「各種イベントの参加者数アップ」など、さまざまな視点からご参加の皆様それぞれのご経験やお考えを共有いただきました。


  最後に事務局より、次回の定例セミナー「コロナ禍で顕在化する若手社員のメンタルヘルス問題」(オンライン・2021年9月9日開催)についてご案内し、本セミナーは閉会しました。

会員ログイン

ユーザー
パスワード
ログイン

会員制度とご入会

ご入会に関するご質問

個人情報保護方針

メールマガジン登録