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2021年06月22日

【開催レポート】いきいき会員交流&勉強会「テレワーク下のマネジメントを考える」(オンライン)(2021年6月18日)実施しました!

去る6月18日、フォーラム協賛・組織会員限定イベント「いきいき会員交流&勉強会」を実施しました。今回は、コロナ禍が後押しする形で進む働き方の変容の中で、メンバーの働きやすさ・働きがいに留意しつつ、組織としての成果につなげるマネジメントスタイルはどのようなものが考えられるのかについて、九州大学大学院の池田浩准教授に話題提供いただきながら、参加者間で検討しました。
健康いきいき職場づくりフォーラムでは、従来の職場見学会等のイベントをブラッシュアップし、会員間と産学の交流と相互学習を目しつつ、お気軽に参加いただき、一方で密度の高い時間をお過ごしいただくべく、実施時間帯や参加方法を見直した「会員交流&勉強会」として、今年度より新たに実施しています。

第2回となる今回は、『モチベーションに火をつける 働き方の心理学』を上梓された池田浩先生より、「テレワークでの効果的なマネジメントとは」として話題提供をいただきました。
コロナ禍を受けて一気に浸透したテレワークですが、一方で大きな課題を抱えることになりました。例えば、コミュニケーション不足や評価に関する不明確さが挙げられます。これは、リーダーシップの前提条件が変わったために生じた現象で、テレワークにフィットしたマネジメントスタイルが求められていると池田氏は述べます。
具体的には、より対人的な支援を手厚くし、特に「上司から信頼されている(被信頼感)」という感覚を高めるための働きかけが大事になり、「管理」よりも、メンバーへの「期待・信頼」によって動機づける必要があるとご説明いただきました。

次に、労使、学識(慶大島津明人先生)による参加者間で「Zoom」のブレークアウトルームを活用し、「これからのマネジメントスタイルのあり方」についての意見交換を行い、それをご発表いただきました。
その中で、「サポートされている、見守られている感覚をどのように持ってもらうかがカギ」「関係性の希薄化は実はコロナ前から起きていたので、それを取り戻す視点も重要」「仕事の全体像やその中での役割をどう共有するか。一方で、上司側の多忙化も課題」といった意見が出されました。
これに対して、池田先生からは「①過去の研究からも、リモートの活用の前段階でコミュニケーションを緊密にしておくことが重要、②上司が、仕事に関すること/人間関係などに関することの両面の支援をすべて行おうとするとワーク・エンゲイジメントが棄損されるので、上司の負担をいかに分散するかの方略がカギ、③支援のあり方として、「セキュアベースリーダーシップ」という概念も出てきた。今後のさらなる精査が必要」とコメントいただました。

終了前には、今後年間4~5回程度不定期で開催される旨が事務局より説明され、短時間ながら盛会のうちに終了しました。

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