ニュース

2017年09月05日

第5期Active Work Place研究会 第2回(合宿)を行いました!

7月31日~8月1日にかけて神奈川県葉山町にあるIPC生産性国際交流センターでActiveWorkPlace研究会を開催いたしました。今回は日常を離れ、第5期参加者のほか、第4期、さらに第3期の有志を加えた形でそれぞれの取り組みや抱える課題について意見交換を行いました。終始和やかな雰囲気のなか、グループワークや懇親会を通じて参加者同士のコミュニケーションが活発に行われ、新たな発見や参加者間の繋がりが生まれている様子でした。

 参加者全員での名刺交換から始まった第1日目は第3期・第4期参加企業の事例および第5期参加企業の実践課題の発表を行いました。
 
 第3期・第4期の事例発表では実に様々な取り組みをお聞かせいただきました。どの企業様においてもそれぞれが自社のリソースや設定目標に応じ、創意工夫しながら苦節を乗り越え、取り組みを実施されていることが印象的でした。発表を通じて既に成果が得られた企業からも、まだ道半ばの企業からも今後に向けた決意や抱える課題を伺うことができました。エピソードをいくつかピックアップすると、健康いきいき職場づくりの取り組みを通じて地元自治体から取材を受けて先進企業として紹介された例や個々人の働き方に対する意識対策を促すために農山村での留学を実施した例などがありました。
 

■第4期の事例発表の様子


 続いて第5期参加企業の実践課題発表では各企業のご担当者様よりプレゼンを行っていただきました。各企業様は、多種多様な課題や目指す目標の紹介にあわせて、コーポレートビジョンと健康いきいき職場づくりをリンクさせ、健康いきいき職場づくりの取り組みを通じ、企業・組織が今後目指していく姿を具体的に描かれていました。
各企業様の発表を通して目立ったのは「仲間」「絆」「協力関係」といった従業員同士の繋がりや一体感の強化を表わす言葉でした。職場内で繋がりの希薄化が叫ばれるなか、各企業様が今後どのように取り組みを策定して健康いきいき職場づくり実現していくのか、また既に各施策を充実されている企業様ではいかに取り組みを深化(進化)させていくのか、今から非常に楽しみです。
 
 この日の最後には参加者全員が集まり懇親会を催しました。東京大学の川上先生・北里大学の島津先生・学習院大学の守島先生にもご参加いただき、お酒を酌み交わしながら和やかな雰囲気で第1日目を終えました。


■和やかな雰囲気の懇親会

 2日目は1日目の事例紹介を踏まえ、今年から学習院大学に転じられた守島基博先生より「経営視点から見る“健康な”職場」についてご講義いただきました。
守島先生からは現在多くの職場で機能の低下(職場寒冷化)が発生しており、特に人材育成機能とリーダー機能の低下が経営側にも働き手側にもマイナスの影響を与えていることを説明いただきました。
この課題への解決に向けて必要になる組織開発のポイントは以下の通りです。

1.OJTの体系化と戦略化による人材育成機能の再生
2.業務の切り分けなどによるリーダーの支援
3.コミュニティづくりによる絆のある職場づくり
4.個々の背景の尊重と強みの理解による個を尊重する職場づくり


■守島先生の講義の様子


 その後、先進事例としてロート製薬株式会社の坂手秀章様から現在取り組んでいる事例についてご紹介いただきました。
 
 坂手様からは、ロート製薬株式会社の目指す職場づくりとして“真の健康とは何か”という視点から心身の健康づくりに寄与する会社での取り組みについてご説明いただきました。具体的には身体の健康づくりのために全社員が参加し体力測定や健康に関する情報提供をする“朝の健康ドリル”や、職場に自主性とコミュニケーションを生んで心の健康をつくる「さん付け運動」を説明いただきました。あわせてオープンオフィス化の取り組みやARK(アーク、A明日のRロートをK考える)プロジェクトなどの仕組みについてご説明をいただきました。
 
 そして2日目の最後のプログラムとして、1日目に紹介した実践課題のブラッシュアップを行いました。第3期、第4期からの事例紹介や、守島先生の講義、坂手様からの先進事例紹介を踏まえ、各社が自社の“いきいき”を目指すためのビジョンを具体化し、各企業におけるこの活動の位置づけを確認することができました。

 一宿一飯を通して、第5期参加者間の交流が深まっただけでなく、第3期や第4期の方々との交流を通して幅広い視点で“健康いきいき職場づくり”を考えられたのではないかと思います。業種や社内での役割が異なる多様なメンバーが集まったからこそ、得られた知識・発見も多かったのではないでしょうか。
 

■発表企業へ寄せられたメッセージ集。思わず感涙する場面も・・・

次回はストレスチェックなどの調査結果のアセスメントについて学びます。
今後とも本研究会をよろしくお願いいたします!

会員ログイン

ユーザー
パスワード
ログイン

会員制度とご入会

ご入会に関するご質問

個人情報保護方針

メールマガジン登録